「クスリのアオキに転職すると薬剤師のキャリアはどうなる?」
「クスリのアオキの年収はどれくらい?」
クスリのアオキは、北陸地方を中心にドラッグストア事業と調剤薬局事業を展開しています。
1869年創業で、大手ドラッグストアの中でも歴史ある企業です。
そんなクスリのアオキに転職したら、給料や働きやすさがアップするかどうか気になりますよね。
クスリのアオキは、実は大手ドラッグストアの中でも高年収の企業です。
この記事では、クスリのアオキの年収や働きやすさ、福利厚生、研修制度などについて解説します。
ドラッグストア薬剤師のメリット・デメリット、ステップアップ方法、向いている人についてこちらの記事で説明していますので併せてごらんください。
クスリのアオキ薬剤師の年収
クスリのアオキの薬剤師は、20代でも年収600万円以上を実現できます。
クスリのアオキの薬剤師の年収モデルは以下の通り2つあります。
- キャリアアップ重視型
- ワークライフバランス型
キャリアプラン | 年収 | 特徴 |
---|---|---|
キャリアアップ重視型 | 600万円(賞与、薬剤師手当を含む)+諸手当 |
・マネジメント層へのキャリアアップを目指す人向け ・計画残業代(1日平均1時間)を含む |
ワークライフバランス型 | 500万円(賞与、薬剤師手当を含む)+諸手当 | ・自宅から通勤可能な範囲で勤務するワークライフバランス重視の人向け |
上記の基本年収に、以下のような各種手当が追加されます。
- 役割手当 25,000円~43,000円/月
- 遠隔地手当 25,000円~85,000円/月
- 特別地区手当 30,000円/月
- 応援手当 2,000円/回
- 煩労手当 2,000円/日 他
毎年の定期昇給はなく、役職がついたり、遠方の店舗に異動になったりすることによって各種手当がつき、年収がアップしていく仕組みになっています。
働き方によっては20代でも600万円以上を実現することができます。
はじめから年収600万円を超えるのは、他の大手ドラッグストアと比較してもかなり高いといえるでしょう。
他大手ドラッグチェーンの年収比較
薬剤師の年収は、経験年数などによって大きく左右されますが、クスリのアオキは他の大手ドラッグストアの求人情報と比較すると、平均以上のレベルといえるでしょう。
大手ドラッグストア | 年収相場 |
---|---|
マツモトキヨシ | 450万円~1100万円 |
クスリのアオキ | 600万円~800万円 |
Amazon | 500万円~800万円 |
イオン | 425万円〜798万円 |
ウエルシア | 600万円~750万円 |
コストコ | 600万円~720万円 |
コスモス薬品 | 550万円~700万円 |
ツルハドラッグ | 480万円~700万円 |
スギ薬局 | 700万円 |
クリエイトSD | 500万円~650万円 |
カワチ薬品 | 470万円~630万円 |
サンドラッグ | 606万円 |
ココカラファイン | 430万円~550万円 |
クスリのアオキ薬剤師のワークライフバランス
次に、クスリのアオキのワークライフバランスについて見ていきましょう。
残業
年収の高いキャリアアップ重視型では、固定残業制度を採用しているため、忙しさにかかわらず1日平均1時間の残業はしなければなりません。
実働時間の長さの違いが基本年収に反映されています。
一方で、ワークライフバランス型であれば、繁忙期など時期によって多少の差はあるものの、基本的には残業なしで働けるでしょう。
年間休日
クスリのアオキの年間休日は108日で、月に8〜9日の休みがあります。
土日祝休みの企業だと年間休日は120日になるため、それと比べると少なめですが、ドラッグストア業界では一般的な休日数です。
クスリのアオキでは、リフレッシュ休暇制度を採用しており、年に1度、1週間以上の連続した休暇の取得を推進しています。
年に1度まとまったお休みがとれるため、海外旅行なども楽しむことができます。
子育て支援
多くの女性社員が働くクスリのアオキでは、子育て中の社員も働きやすい制度が整っています。
育児休業からの復帰後は、原則休業直前の部署に配属となります。
子どもが3歳になる前日までは時短勤務制度を利用して、正社員の4分の3の勤務時間で勤務可能です。
子育て中の女性社員のほとんどが利用しており、産休・育休からの復職率は100%となっています。
一般的に、育児・介護休業法では、時短勤務制度は子どもが3歳になる前日までと定められています。
マツモトキヨシは、子どもが小学校を卒業するまで時短勤務制度を利用できます。
ウエルシアも子どもが小学校を卒業するまで時短勤務制度を利用できる制度があります。
上記2社と比べれば制度として弱いですが、きっちり活用されている点は評価できるでしょう。
クスリのアオキ薬剤師の労働環境
クスリのアオキでは、薬剤師が調剤や服薬指導、OTC相談への対応など、専門的な知見が必要な業務に集中できる労働環境が整っています。
薬剤師がドラッグストアでの品出しやレジ業務などを行うことは、基本的にはありません。
調剤システム
クスリのアオキでは、薬剤師が患者さんと向き合う時間を確保するために、以下のようなシステムを導入しています。
- ハンディターミナルでの在庫管理を行い、薬の棚番を探しやすくする
- 使用頻度が高い薬を取りやすい位置に配置する
- 散剤鑑査システムの導入により、調剤業務を安全・効率化する
- 音声入力により、薬歴記入時間を短縮する
- 在庫数は機械で管理し、発注も自動で行う
調剤業務や在庫管理を効率よく行うことで、これからの薬剤師に求められる対人業務の充実を目指しています。
配達専任スタッフ
クスリのアオキでは、エリアごとに配達専任スタッフが配置されています。
在庫が不足してしまったときや、患者宅への薬の配達が必要になったときなど、配達専任スタッフが対応してくれます。
コロナ禍においては、以前よりも患者さん宅への配達の頻度が増え、昼休みや業務終了後の時間を使って配達に行かなくてはならないことも多く、薬剤師の負担となっています。
配達専任スタッフがいるクスリのアオキでは、そのような負担はありません。
応援体制
クスリのアオキでは地区ごとにヘルプに入る薬剤師を配備しています。
小さい子どもがいる薬剤師にとって、子どもの体調不良などによる急なお休みは避けられないものです。
ヘルプが来てくれることによって、他のスタッフへの負担を最小限に抑えることができるでしょう。
クスリのアオキ薬剤師の評判・口コミ
クスリのアオキ薬剤師の評判・口コミを調査しました。
若いうちから薬局長を任せてもらえるなど、やる気があればどんどんキャリアアップを目指せる環境を評価する口コミが多くありました。
その一方で、引っ越しを伴う異動の多さ、異動スパンの短さを負担に感じている薬剤師も多いようです。
新しい環境にどんどんチャレンジしたい人や、転勤を楽しめる人に向いている企業といえそうです。
男性
キャリアアップを目指したい人にとっては、やる気次第で昇進、いろいろな部署を経験できる。
男性
若いうちに薬局長を経験できる。応援という形で、配属先の店舗以外での勤務もできるため、幅広く経験を積める。
女性
育休・産休をとっている人が多い。今自分が配属されている県は薬剤師が足りている状態なので、急な休みも取りやすい。
男性
比較的早い段階でキャリアアップすることが可能で、入社2年目には薬局長を任せられる。そのため、従業員管理に関しては他の企業よりも経験を積むことができると思う。
男性
遠隔地手当、家賃補助あり。薬剤師の遠隔地手当は高いと思う。
女性
異動が多い。最短で1か月で異動される方もいる。全国転勤可能な区分にしている社員は短いスパンで遠距離の配属先に異動が発生するので、精神的にも身体的にも大変。
クスリのアオキ薬剤師の福利厚生
クスリのアオキの福利厚生は、他の大手ドラッグストアと同様のレベルで充実しています。
育児休業制度や育児時短勤務制度も整っているため、子育て中の薬剤師も安心して働き続けることができる環境です。
クスリのアオキの福利厚生は以下のとおりです。
- 社会保険完備
- 育児休業制度
- 育児時短勤務制度
- 介護休暇
- 看護休暇
- 社宅制度
- 処方箋補助制度
- 社員割引購入制度
- リフレッシュ休暇制度
- 従業員持株会
- 退職金制度(確定拠出年金)など
転勤のあるキャリアアップ重視型の社員にとって、社宅制度が充実していることも魅力的です。
本拠地から片道65㎞以上の勤務先となる場合、社宅制度が適用されます。
家賃等の自己負担は単身赴任や独身者の場合は2割、家族帯同の場合は3割です。
家具家電付きの物件を選ぶこともできるので、新天地での勤務もスムーズに開始できます。
クスリのアオキ薬剤師のキャリアプラン
クスリのアオキの薬剤師には、2つのキャリアプランが設定されており、それぞれの価値観や将来の目標に合わせて選択できます。
「キャリアアップ重視型」は本社勤務やマネジメント層へのキャリアアップを目指したい薬剤師向けのプランです。
クスリのアオキでは、調剤併設店を毎年拡大しており、実力次第で早期から薬局長として活躍できます。
本社で勤務する薬剤師も増えており、若手のうちからキャリアアップのチャンスがあるのが特徴です。
「ワークライフバランス型」は、結婚や子育てなど、プライベートも充実させながらキャリアを継続したい薬剤師向けのプランです。
転居が必要となる異動がなく、自宅近くの店舗で勤務することが可能です。
クスリのアオキ薬剤師の研修制度
クスリのアオキでは、新卒薬剤師、中途採用の薬剤師ともに学び続けることのできる環境が整っています。
クスリのアオキの研修制度についてまとめました。
新入社員研修 | 社会人の第一歩として、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルを学ぶ。 |
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新人薬剤師研修 | 入社後より1年間を通じて行われる薬剤師の専門研修。調剤の知識はもちろん、薬歴管理や加算、OTCについて学ぶ。座学だけでなく、ロールプレイングやディスカッションも取り入れながら、生きた知識を身につけることのできる研修内容となっている。 |
ハピコム総合研修 |
ハピコムグループ加盟企業の新入社員が一堂に介して行われる専門研修。調剤、OTCはもちろん、日用雑貨にいたるまで、ドラッグストアに勤務する薬剤師に必要な幅広い知識を習得できる。 2年間の研修を受けることで、認定薬剤師の申請に必要な単位を取得できる。 |
自己啓発支援制度 | 研修参加や各種講習会、学会発表、e-Learningなど、自己啓発活動にかかる費用を会社が負担してくれる。 |
まとめ
この記事では、クスリのアオキの薬剤師の年収やワークライフバランス、労働環境について解説しました。
クスリのアオキは、勤続年数や年齢に関係なく、キャリアアップのチャンスがある企業です。
20代で年収600万円以上と、大手ドラッグストアの中でもトップクラスの年収を得られます。
一方で、年収アップのためには、異動が欠かせないため、本拠地の近くで働きたい人には向きません。
ワークライフバランスよりも、収入アップを重視したい薬剤師におすすめの企業でしょう。