サンドラッグ薬剤師の年収・待遇・徹底調査！評判・口コミも解説

「サンドラッグで働く薬剤師の年収は？」
「サンドラッグでいじめ問題があるって本当？」

「サンドラッグ」では、ドラッグストアにおける売上が事業全体の7割を占めています。

雑務やノルマが多く、人気がなかなか集まらないドラッグストア勤務の薬剤師。

残業が多くなりがちな傾向もありますが、その分メリットも数多くあります。

• 病院や調剤のみと比べて給与が高い
• 福利厚生が充実している
• 専門性が高すぎないため、精神的負担が減る

これらに加えて、サンドラッグでは、独自の制度によるメリットが充実しています。

• 1店舗2ライン制のため、お客様とのカウンセリングに集中できる
• 本社のベテラン薬剤師からオンラインで頻繁に指導をもらえる
• サプリメントの他、化粧品の取り扱いもある

本記事では、サンドラッグ薬剤師の年収や待遇について徹底解説していきます。

ドラッグストア薬剤師として高年収をゲットする方法についてこちらの記事で説明していますので併せてごらんください。

サンドラッグ薬剤師の年収は？

サンドラッグ薬剤師の年収スタートは約470万円で、平均は606万円です。

平均年収の推移に関しては、変わらず一定であるため、比較的安定しています。

サンドラッグの薬剤師における年収は平均的です。

ボーナスは82万円

給与手当	◯　サンドラッグ正社員328,750円～　※（薬剤師手当120,000円含む）◯　サンドラッグ調剤専任正社員308,750円～　※（薬剤師手当100,000円含む）
年間給与	◯　正社員328,750× 12 = 394万円◯　調剤専任正社員308,750× 12 = 370万円
賞与	年2回（7月、12月）
賞与額	80万円
諸手当	通勤・育児・役職・自己育成・時間外勤務・薬剤師手当　等
昇給	年1回（4月）
保険	雇用・労災・健康・厚生年金

募集要項には、ボーナスの支給月は7月・12月と記載されており、平均の賞与額は82万円であることが分かっています。

年間の賞与額については、他ドラッグストアと比べるとやや少ない傾向があります。

初任給はかなり高い

サンドラッグ薬剤師の初任給は、他ドラッグストアと比べて高いです。

ドラッグストア名	初任給
サンドラッグ	【調剤】308,750〜376,750円【OTC】328,750〜396,750円
マツモトキヨシ	337,000円
ウエルシア	355,000円
ツルハドラッグ	286,640円〜321,640円

調剤勤務時では約31万円〜となりますが、OTC勤務時、および調剤+OTC研修終了後では、約33〜40万円と、非常に高額です。

他大手ドラッグチェーンの年収比較

薬剤師の年収は、経験年数などによって大きく左右されますが、サンドラッグは他の大手ドラッグストアの求人情報と比較すると、平均的なレベルといえるでしょう。

「薬剤師の転職.com」調べ

サンドラッグで年収を上げる2つの方法

ここからは、サンドラッグ薬剤師で年収を上げる2つの方法を解説します。

管理薬剤師になる

各薬局の責任者である「管理薬剤師」。

通常の薬剤師とは異なり、調剤の他にも従業員の監督や売上の管理も行います。

店舗や企業によりばらつきはありますが、年収は非常に高いです。

店舗数が20店舗以上ある、大規模な薬局の平均年収は、以下の表の通りです。

管理薬剤師	680万円
一般薬剤師	489万円

大規模な薬局における管理薬剤師の年収は、一般より191万円高いです。

年1回の昇格試験を受ける

サンドラッグの昇給は年1回で、会社指定の試験を受けることで昇格できます。

薬局長、場合によっては「地域リーダー」と呼ばれる役職につくことも可能で、給与は大幅に上がります。

サンドラッグ薬剤師の待遇は？

ここからは、サンドラッグ薬剤師の業務内容や特徴について解説します。

業務内容

まずは、サンドラッグ薬剤師の業務内容における特徴をあげていきます。

• 1店舗2ライン制のため、お客様とのカウンセリングに集中できる
• 本社のベテラン薬剤師からオンラインで指導をもらえる
• サプリメントの他、化粧品の取り扱いもある

これらの業務をこなすために必要な実習やセミナーは、非常に充実しています。

疾患についての詳しい症状や治療法、薬の特徴等、服薬指導に役立つものであり、スムーズに業務内容が把握できる環境が整備されています。

OTCにおいては、お客様とのカウンセリングに集中できる1店舗2ライン制が導入されています。

また、プラムと呼ばれる化粧品を軸にした商品を展開しており、関連の業務に携わることができます。

この他にも、サンドラッグでは精密カメラを利用した調剤内容に関する監査環境を重点的に整備しています。

本社に在籍するベテランの薬剤師へダイレクトに繋がるため、いつでもオンラインで指導を受けることができます。

サンドラッグとの関連キーワードでは「いじめ」が上位に表示されています。

ですがこれは、「いじめなどはないです」などの口コミが誤って広まったもので、実際にいじめがあるといった情報はありませんでした。

残業は比較的多い

一般的な店舗では、変形労働時間制のため、残業は週40時間以内になります。

サンドラッグにおいては、残業は比較的多い印象です。

ですが、業務量は店舗によってまちまちです。

「会社としての風通しが良い」という評判は多く、店舗から直接意見を言うこともできるため、柔軟に変えられる可能性はあります。

2つのパターンから選べる勤務地

サンドラッグで選択可能な勤務地のパターンは「ナショナル社員」「狭域エリア社員」の2つとなっています。

ナショナル社員では、全国の色んな地域で様々な経験を積むことができます。

区分	エリア	手当
ナショナル社員	全国	★借上げ社宅★住宅資金貸付制度★ナショナル社員選択手当
狭域エリア社員	自宅から90分圏内	★住宅資金貸付制度

社宅は無料で利用可能です。

これに加えて、5,000円の専用手当が支給されます。

大手ならではの福利厚生

サンドラッグでは、以下の福利厚生を受け取ることができます。

大手ならではの福利厚生としては、以下のものがあげられます。

• 退職金制度
• 社員持株会
• 財形貯蓄
• 社員購買割引制度
• 住宅資金貸付制度
• 薬剤師国家試験準備休業制度

この他にも、以下の様な個性的なものもあります。

男性女性それぞれの厚生も手厚く、環境が徹底的に整備されていることがうかがえます。

• ボランティア休暇制度
• 男子独身寮
• 借り上げ個室寮
• 独身マンション
• 保養所（蓼科山荘、南箱根山荘、山中湖リゾートマンション）
• 全国契約保養所
• 優秀販売員・優秀接客者表彰
• 弔辞見舞金
• 定期健康診断
• 社員懇親会　など

充実したキャリアパス

サンドラッグでは、特に薬剤師の人材育成に力を入れています。

独自で展開する「15年研修」で得られるキャリアモデルは、以下の様になります。

経験年数	役職
0〜3年目	現場研修
2年目〜	OTC（カウンセリング責任者）
4年目〜	薬局長（調剤併設・門前）
5年目〜	マネージャー
7年目〜	課長・次長
14年目〜	部長

薬剤師（店舗勤務）においては、以下の役職への転向も可能です。

• 調剤併設店薬局長
• OTCカウンセリング薬剤師
• 調剤指導薬剤師
• 在宅担当薬剤師
• 漢方薬剤師
• その他、学術大会での発表、リクルーターなど

サンドラッグ薬剤師の口コミや評判

ここからは、サンドラッグ薬剤師の口コミや評判をもとに、特徴についてをさらに深堀りしていきます。

若手の薬剤師が多い

「若手が多い」という口コミや評判が非常に多く見受けられます。

これは、サンドラッグが「15年研修」として人材育成へ特に力を入れているためです。

また「地域のかかりつけ薬局」を目指しているため、どこのドラックストアよりも店舗の人間関係が良好です。

月に1回開催される集合研修では、同期や後輩とのディスカッションで理解を深められます。

地域密着型で得られるやりがい

接客やカウンセリング・店舗運営の2つにそれぞれ責任者を配置する形式を取るサンドラッグ。

1店舗2ライン制と呼ばれ、それぞれのリソースを効率的に分散させています。

薬剤師が売上・商品管理を任されるところは多いです。

サンドラッグでは、接客やカウンセリングを専門で引き受けることが可能です。

店舗内の人間関係も良好との評判が多く、多忙でありながらも、充実感のある1日を過ごすことができるでしょう。

充実した子育て支援

サンドラッグの育児休業延長制度は、一般的なものよりも充実しています。

	【育児休業延長制度】子どもの年齢に応じた延長休業	【育児短時間勤務制度】子どもの年齢に応じた時短勤務
法定	1歳になるまで（特別な事情がある場合は1歳半まで）	3歳の誕生日を迎えるまで(努力目標として小学校の入学式の前日まで)→ 6時間まで短縮
サンドラッグ	2歳になるまで（特別な事情がある場合は3歳まで）	小学校3年生終了まで(特別な事情がある場合は6年生終了まで)→ 6時間まで短縮

法定よりも長い時短勤務や、育休の取得が可能となっています。

また、休職中に得られなかった情報は、専用のOffJTやOJTの実施により、しっかりと取り戻すことができます。

育休の取得率も業界トップクラス（女性：96.9%、男性：52.3%※）で、特に男性の育休取得率については、直近2年で20%も上昇しています。

これらの育児制度に加えて、サンドラッグでは、平日を休みにすることも可能です。

状況に応じて、プライベートに時間をシフトすることができるでしょう。

※　サンドラッグ　ワーク・ライフ・バランス推進の取り組み

まとめ

ここまで、サンドラッグ薬剤師の年収や待遇についてを解説しました。

病院や調剤専門よりも雑務やノルマが多く、敬遠されがちなOTC調剤。

大変なことも多いとの評判ですが、サンドラッグ独自のシステムや福利厚生が豊富にあります。

特に、仲間や地域の人とのコミュニティを求めている方や、育休を視野に入れている方にオススメの転職先となります。