スギ薬局薬剤師の年収や評判をウラ解説！長期安定が欲しいなら

「スギ薬局の薬剤師は高年収って本当？」
「スギ薬局への転職ってどうなの？」

お客様のトータルケアに特化した『スギ薬局』。

スギ薬局の薬剤師の年収は、他ドラッグストアと比べて高い傾向にあります。

選択可能な2種類の働き方は、基本6年制で、社内資格を活用した短期的なキャリアアップも可能です。

本記事では、スギ薬局の年収や評判、魅力についてご紹介します。

ドラッグストア薬剤師の働き方、種類、メリット・デメリットについてこちらの記事で説明していますので併せてごらんください。

スギ薬局の薬剤師月収・年収

スギ薬局の募集要項に記載されているスタート年収は、450〜600万円で、平均としては700万円程度です

薬剤師においても、給与は平均より少し上程度水準となっています。

初任給（初年度月給）は月21万円と、製薬業界における目安23〜30万円を下回っています。

一方で、転職における月給は、競合他社と比べると高水準です。

月給については、調剤業務の他、OTC医薬品の販売も取り扱う『総合薬剤師』で31.8万円、9:00〜19:00の時間内で8時間のシフト勤務が可能な『調剤薬剤師』で29.3万円となっています。

この中には、以下の項目が含まれています。

基本給	調剤：29.3万円，総合:31.8万円
残業代	調剤：無し，総合：あり
通勤手当	上限5万円
賞与　年2回（7月・12月）	前年実績平均4ヶ月分相当 （業績や社員の勤務成績、出勤日数などが考慮される）

ボーナスは年100万円以上

スギ薬局の薬剤師に年2回支給されるスギ薬局のボーナスは、前年実績の平均4ヶ月相当との規定があります。

	前年実績（基本給で仮定）	支給ボーナス
調剤	29.3万円×4	117万円
総合	31.8万円×4	127万円

基本給だけで計算しても、調剤は117万円、総合は127万円のボーナスを獲得できます。

他大手ドラッグチェーンの年収比較

薬剤師の年収は、経験年数などによって大きく左右されますが、スギ薬局は他の大手ドラッグストアの求人情報と比較すると、平均以上レベルの年収といえるでしょう。

「薬剤師の転職.com」調べ

福利厚生

スギ薬局では、以下の福利厚生を受けられます。

• 健康保険
• 厚生年金
• 雇用保険
• 労災保険
• 資格手当（薬剤師手当）
• 時間外手当
• 子ども手当
• 赴任手当
• 特別休暇など各種休暇
• 産休育休制度
• 介護休業制度
• 短時間勤務制度
• 退職金制度
• 社員割引制度
• 従業員持株会
• 勤務地限定制度社宅制度

特に調剤薬剤師においては、時短勤務や育休などを取得することができ、仕事とプライベートの時間を両立できます。

社宅制度は、エリア内で転勤になった時に活用することができます。

スギ薬局薬剤師の評判は？

ここからは、転職サイトの口コミや評判をもとに、スギ薬局へ転職する際の注意点を紹介します。

定着率は非常に高い

スギ薬局の定着率は90%以上です。

一般的な薬局における定着率は、70%前後を推移しています。

他社と比較しても離職割合が1/3であり、定着する割合は相当高いでしょう。

残業は比較的多い

転職サイトの口コミや評判では、総合薬剤師において、残業が多いとの声が多数あがっています。

総合薬剤師における、平均的な残業時間は、月20〜30時間となっています。

しかしながら、店舗によっては、それを上回ることもあるため、事前に確認しておいた方が良いでしょう。

管理職のオーバーワークに注意

スギ薬局の口コミや評判では、複数の仕事をこなす管理職において、業務や負担が増えることにより、職場を辞めていく人が多いとの情報が散見されます。

スギ薬局に限らず、ドラッグストアの薬剤師は売上管理・人件費管理・シフト制作・周辺クリニックへのあいさつ回りなどを担当するなど、多彩な仕事を経験できます。（しなければなりません。）

ドラッグストアの薬剤師は年収が高い反面、調剤薬局や病院の薬剤師に比べると薬剤師としての専門性が薄い業務や庶務が増えがちです。

また、ドラッグストアではより売り上げや利益にコミットした仕事を求められ、周辺の競合ドラッグストアとの競争も意識しなければなりません。

薬事業務に集中したい方にとっては不向きな職場かもしれません。

ただし、調剤専門の薬局も展開している為、業務内容は配属先によって変わるという側面もあります。

高収入を目指すドラッグストアの薬剤師か、少し収入面では劣りますが専門性と安定性が魅力の調剤薬局や病院での薬剤師か、選択する前によく検討しましょう。

面接時の年収交渉は難しい？

転職時の面接において、年収の交渉は比較的しづらいとの声があります。

そもそもドラッグストアの薬剤師の年収は、他業種よりも高く設定されている傾向があり、業界全体で交渉がしづらい風潮があります。

このため、年収に関する話題はあまり突っ込み過ぎない方が、転職により有利に進むでしょう。

スギ薬局で年収があがる3つの方法

ここからはスギ薬局薬剤師の転職で、年収が上がる3つの方法を解説します。

社内資格を取得する

スギ薬局は、入社年数ではなく、社内資格によりキャリアアップできる制度を整えています。

ここではスギ薬局で取得できる、社内資格についてご説明します。

薬剤師で取得できる主な階級としては、G1からG4までがあり、それぞれのランクで獲得できる給与などが変わってきます。

	主な役職	概要
G1/G2相当	◯各職務担当者 ◯次長	・店舗マネジメントに必要な能力の向上 ・医薬品登録販売者の資格取得
G3/G4相当	◯店長 ◯BT(ビューティトレーナー) ◯NT(ニュートリショニストトレーナー)	・担当店舗に加えて会社の全体的な業務にも携わる

状況に応じては、G5〜G10相当（会社全体の経営に携わるスーパーバイザーや経営幹部）への昇進も期待できます。

管理薬剤師になる

	月給	勤務時間	残業	取扱商品
総合薬剤師	31.8万円〜 （調剤薬剤師より25,000円高い）	薬局の営業時間内で 8時間シフト交代制	月20〜30時間	調剤業務+OTC医薬品の販売
調剤薬剤師	29.3万円〜	9:00~19:00の間で 8時間シフト交替制	基本的には無し	調剤業務

スギ薬局の、薬局における役職は、以下の順番となります。

　一般薬剤師→管理薬剤師→薬局長→エリアマネージャー→部長

月給29.3万円の『一般薬剤師』においては、9:00〜19:00内での8時間シフト勤務となっています。

また残業はなく、土日祝日は完全に休みとなります。

年間休日は、土日祝日の日数に対応するため、年により変わります。

家事や育児などの時間が必要、もしくはプライベートを大切にしたい方へおすすめの働き方となります。

一方で、製薬業界でのキャリアアップを図る目的の場合は、総合薬剤師からのスタートがおすすめです。

薬局長のほか、エリアマネージャーやリクルーターとしてのキャリアアップが見込めるようになります。

勤務地限定制度を活用する

スギ薬局では全ての薬局において働くエリアを3種類から選択することができます。

転勤になった際には、対象エリア内の店舗が対象となります。

区分	ナショナル社員	リージョナル社員	エリア社員
転勤範囲	全ての店舗	関東R （東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・群馬県・栃木県・茨城県・静岡県） 中部R （愛知県・岐阜県・三重県・静岡県・滋賀県・福井県・石川県・富山県） 関西R （大阪府・京都府・奈良県・兵庫県・三重県・滋賀県・福井県）	拠点から片道90分または半径50km圏内
最低保障額/月	20万円以上	20万円以上	18万500円以上
社宅の利用	◯（条件あり）	◯（条件あり）	☓

転勤範囲が広い『リージョナル社員』『ナショナル社員』に限り、社宅の利用が可能です。

引越し費用は、ほぼ全てを会社で負担してくれます。

調剤ではなく総合を選択する

高年収を優先したいのであれば、調剤ではなく『総合薬剤師』を選択しましょう。

総合であれば、調剤よりも資格手当が2万5000円多く支給されます。

しかしながら、残業の多さや休日の取得状況は、店舗により異なるため、事前に担当する店舗の勤務環境を把握した上で検討するようにしましょう。

スギ薬局転職の難易度はどれくらい？

スギ薬局は中部エリアを中心に、関東・関西へ店舗を展開しています。

総店舗数は900以上あり、エリア内であれば希望に沿った形で勤務することができるでしょう。

しかしながら、勤務形態によっては、必要とされる知識内容や能力が大きく異なります。

事前に業務内容を把握したうえで、慎重に検討することが重要です。

特に総合薬剤師においては、OJT医薬品販売も行わなければいけないため、通常の医薬品のほか、サプリメント等の知識が要求されます。

また、在宅医療など幅広い範囲でお客様をサポートするため、お客様の悩みに対して、より親身になって相談に乗る能力が必要になります。

総合においては、店舗により残業が多く、業務範囲が広いため、オーバーワークになってしまう可能性が考えられます。

調剤・総合のいづれも6年制となっているため、長期にわたるキャリア形成を見込んでいるのであれば、調剤からスタートしてみるのも一つの選択肢と言えるでしょう。

スギ薬局薬剤師はこんな方におすすめ

ここからは、スギ薬局薬剤師の特徴をもとに、転職がおすすめできる人について解説します。

時短勤務や育休を取得したい

時短勤務や育休を取得して、安定した生活を得たい方には『調剤薬剤師』への転職がおすすめです。

調剤薬剤師では、9:00~19:00の8時間のシフト制となります。短時間勤務制度による時短勤務や、育休が取得可能です。

子ども手当も支給されるため、子育て全般に関する福利厚生も充実しています。

また、獲得できるボーナスは年間100万円を超えていることから、時短勤務であっても生活に余裕を持たせることができるでしょう。

地域密着型でやりがいを得たい

地域社会に貢献する・出会う人を笑顔にするなどの企業理念を軸に展開するスギ薬局。

お客様の人生を第一に考えた『トータルケア戦略』をもとに、医療服薬を含めた生活全般に関することを、対面でサポートしています。

店舗で培った経験や知識をもとに、リーダーシップを発揮して、幅広い範囲で地域の人の健康をサポートしたい方におすすめできる転職先となります。

スギ薬局薬剤師の年収や評判まとめ｜長期的な安定を得られる地域密着型が特徴

ここまで、スギ薬局薬剤師で獲得できる年収や評判、企業全体の特徴についてをまとめました。

スギ薬局は6年制が基本ですが、3種類の転勤範囲が選択できる等、ご自身の希望に合わせた多様な働き方も可能です。

ここまでの情報で、スギ薬局は地域の人と寄り添いながら、安定した高収入を得ることができる環境があることが分かります。

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