ウエルシアの薬剤師の年収はどれくらい？パート薬剤師の待遇も解説

「ウエルシアの薬剤師ってどれくらいの年収なの？」
「ウエルシアってブラック店舗が多いって本当？」

大手ドラッグストアであるウエルシア、ネームバリューもあることから年収や待遇も良いイメージがあるのではないでしょうか？

しかし、ウエルシアの薬剤師の年収やボーナスはどのくらいもらえるのでしょうか？せっかく転職を考えるからには、前職の会社よりも多い年収やボーナスをもらいたいものですよね。

本記事では、ウエルシア薬剤の年収やボーナス、待遇などを解説しながら、他の大手ドラッグストアとは昇給や福利厚生などの条件面においてどのような違いがあるのかについても解説していきます。

また、ウエルシアのパート薬剤師についても述べていくのでこの記事を読んでぜひ薬剤師としての転職の参考にしてみてください。

新しい会社へのチャレンジをする前にどんな仕事に取り組むのか、勤務時間はどれくらいなのだろうといった疑問を解消することは転職後の仕事に対するミスマッチを未然に防ぐことに繋がります。

ドラッグストア薬剤師として働くメリット・デメリット、大手ドラッグストア比較についてこちらの記事で説明していますので併せてごらんください。

ウエルシアの年収やボーナスは？

ウエルシア薬剤師の年収は正社員で約600〜750万円となっています。

この金額は後述する他のドラッグストアよりも多い金額となっており、おおよそ数十万〜100万円程度高い金額設定となっています。

ウエルシアは全国各地に店舗があることから、勤務エリアによっても年収に大きな差が生じる可能性があります。

他大手ドラッグチェーンの年収比較

薬剤師の年収は、経験年数などによって大きく左右されますが、ウエルシアは他の大手ドラッグストアの求人情報と比較すると、平均以上の年収といえるでしょう。

「薬剤師の転職.com」調べ

ボーナス

ウエルシアは過去に年俸制を導入していたことがありましたが、現在では月給制に変わり、7月と12月の年2回ボーナスを受け取ることができます。

ボーナスの金額は店舗ごとの売り上げなどが加味される場合があり、5つのランクに分けられて支給されます。

また、ボーナスに関してもウエルシアは全国規模の会社であることから、勤務するエリアなどによってもボーナスの支給額が変動する可能性があります。

昇給

転職の目的の一つとして、「お給料アップ」を考えている人も少なくないのではないでしょうか。

ウエルシアの薬剤師の求人によると、ウエルシアの昇給(給与改定)は年1回行われており、お給料アップを望むことはできるでしょう。

しかし、昇給での上がり幅はまちまちといえるほか、個人の勤務態度や店舗にどれくらい売り上げがあるのかによっても大きな差があるようです。

また、ウエルシアはキャリアアップの指標として「新入社員」「初級」「中級」「上級社員」といった4つのクラス分けを行っています。

このクラスを上げてキャリアアップしていけばお給料アップも期待することができます。

この階級をアップさせるためには先輩社員の推薦や筆記試験、面接などが行われます。

福利厚生

転職を目指す中で、退職金制度や手当の充実といった「福利厚生」が手厚いことは非常に大きな判断基準ではないでしょうか。

ウエルシアの求人情報を確認してみると、福利厚生に関しては退職金制度や社宅制度、産前・産後休業制度、育児・介護休業制度等の14個の福利厚生が用意されており、手厚い福利厚生を受けることができるでしょう。

しかし、店舗のスタッフの状況等によって一部の福利厚生が受けられない可能性も考えられます。

面接時に、当該店舗（またはエリア）での実際の状況について質問して相談してみることをおすすめします。

他の大手ドラッグチェーンと福利厚生を比較

ウエルシア薬剤師の業務内容や勤務時間は？

ここからはウエルシア薬剤師の業務内容や勤務時間、役職などについて解説していきます。

また、業務内容や勤務時間は店舗によって違う場合があるので面接の際に確認しましょう。

業務内容

多くのウエルシア薬局は調剤薬局の役割も持ち合わせていることから、調剤や投薬、レセコン操作、薬歴記載といった薬局中心の業務を行うことになります。

ウエルシアの調剤薬局の仕事内容に特別なものはなく、他の薬局と変わらない仕事内容と考えてもらっていいでしょう。

また、ドラッグストアで多い仕事かもしれませんが、医薬品やサプリメントといった類の商品説明を一般のお客様から受ける機会も多いかもしれません。

ドラッグストアでは実際の業務以外にも学んだ専門知識をそのまま活かせる魅力があります。

加えて、ウエルシアには多くのエリアに店舗が存在することから経験を重ねることで近場のエリアを中心に複数のお店を担当する可能性があります。

この場合、実際に薬剤師業務に従事するよりも部下のマネジメントや店舗の調剤薬局全体の管理などを任せられることが考えられます。

この場合、店舗で販売している医薬品の売り上げなどを意識しながら商品の管理などを行うことになります。

病院薬剤師などの医療現場で働く薬剤師には経験できない仕事に取り組むことができます。

ドラッグストア薬剤師はたいへん？

ウエルシアを始めとするドラッグストアの薬剤師は年収が高い反面、調剤薬局や病院の薬剤師に比べると薬剤師としての専門性が薄い業務や庶務が増えがちです。

また、ドラッグストアではより売り上げや利益にコミットした仕事を求められ、周辺の競合ドラッグストアとの競争も意識しなければなりません。

専門色の強い薬事業務に集中したい方にとっては不向きな職場かもしれません。

高収入を目指すドラッグストアの薬剤師か、少し収入面では劣りますが専門性と安定性が魅力の調剤薬局や病院での薬剤師か、選択する前によく検討しましょう。

勤務時間

ウエルシア薬剤師の募集要項によると、「月間変形労働時間制」というものを採用しており、これは年間の勤務時間が1992時間、月間の平均労働時間が166時間の中で勤務時間が変化するというものです。

ウエルシアの店舗の中には営業時間が決まっているところもあれば、24時間営業を取り入れている店舗も存在します。

薬剤師の現場で働いているうちは決まった勤務時間の中で働くだけかもしれません。

しかし、店舗管理をするような立場になると深夜の出勤も考えられるため、勤務時間が変化していく可能性があります。

勤務地

ウエルシアの正社員には以下の3タイプがあります。

• 全国規模での転勤がある「ナショナル職」
• 住んでいる場所や本籍地を考慮した「リージョナル職」
• 自宅から90分の通勤圏内に限定された「エリア職」

働きやすさで言えば、自宅から通うことのできるエリア職が一番です。

しかし、社宅制度の適用や賞与の金額がナショナル職やリージョナル職に比べて少なくなります。

年収アップを目指すのであれば全国規模での職域にチャレンジしてみることも視野に入れてみましょう。

役職

ウエルシアの薬剤師は最初は現場で業務を行う立場からスタートですが、管理薬剤師になることで手当がつくようになります。

管理薬剤師の上となると主任の役職で「医療リーダー」や「在宅リーダー」の肩書が付くようになります。

それ以上の役職を狙うとなると他の会社での課長に該当する「上級管理者」という役職があります。

上級管理者は定員があるため、もしウエルシアで薬剤師として働きたいのであれば、長い目でキャリアアップを図ることが大切です。

等級

ウエルシアには「等級」というものがあり、等級を上げることで月々のお給料やボーナス等をアップさせることが可能です。

等級の種類は新入社員のP1から部長職のM4まであり、勤続年数や年齢を加味した上で、受験できるチャンスを得ることができます。

等級制度はウエルシアにおいてキャリアアップするための目安となるので、上を目指したい人は等級を意識して仕事に取り組んでみましょう。

休日数

参照：各企業の募集要項

ウエルシア薬剤師の年間休日数は116日です。

他の業種に比べて特別多いわけではありませんが、他の大手ドラッグストアを比べてそん色ありません。

ウエルシア薬剤師の口コミ

ここではウエルシア薬剤師の転職に関する口コミを紹介していきます。

全体的にはポジティブな口コミが多いようです。

ただし、エリアによっては新規店舗を続々とオープンさせているので人手が足りない、競合店に対抗するためのノルマが厳しいという口コミもありました。

「薬剤師として仕事してましたが、スタッフ全体で仲良かったです。登録販売者の人はいつも薬のことを確認し、こちらも勉強になりました。」

「パートには賞与が出ない会社が多いと思いますが、ウエルシアは売り上げが良い年はパートにも一定の賞与が出るので、とってもありがたいです。
福利厚生も充実していて、レジャー施設などが安く利用出来る「ウエルシアユニオン」はパート社員でも利用できます！」

「配属される店舗やエリアにもよるかもしれませんが、産休や育休の取得はしやすいです。
また、やる気と能力次第で女性でも出世できる環境だと思います。
実際、私が勤めるエリアのエリアマネージャーは女性です。これまで何度か転職経験がありますが、一番働きやすいと感じています。」

ウエルシアのパート薬剤師について

ウエルシアの薬剤師にはパートとして自分の希望する時間などで働いている人も多くいます。

ここではウエルシアのパート薬剤師について時給や仕事内容、福利厚生などについて解説していきます。

時給

ウエルシアのパート薬剤師の時給は全国規模で2,600円(22時以降は3,250円)と定められています。

また、アルバイトの立場で仕事をしている人もいますが、時給に関してはパート薬剤師の人と変化はありません。

ウエルシアはパートやアルバイトの立場だとしても年に1回必ず給与改定があり、毎年ほぼ必ず時給アップを目指せる環境が整っています。

仕事内容

パート薬剤師の仕事内容は日中であれば、調剤を中心に販売業務も担当する機会があります。

また、深夜勤務のある店舗に関しては、1類医薬品の販売時間が限られていることから販売業務がメインとなる可能性も考えられるため、薬剤師の仕事を中心に行いたい人は注意が必要です。

福利厚生

ウエルシアのパート薬剤師の福利厚生は労働組合や社宅制度、育児休暇など他の会社のパート従業員よりも充実しているといえるでしょう。

また、退職金制度も用意されていることから、給与の安定しないパート従業員でも安心して長く働ける環境が整っているといえるでしょう。

まとめ

ウエルシアの薬剤師は調剤薬局が併設されていることから、薬剤師としての業務はもちろん、ドラッグストアであることから、医薬品販売なども経験できます。

病院薬剤師では経験することのできない業務を経験することができるのも魅力と言えるでしょう。

また、等級制度によって経験や年齢によってはしっかりとキャリアアップできる環境が整っています。

今後は薬局やドラッグストアの世界で薬剤師としての経験を重ねていきたい人材にとっては非常におすすめな転職先といえるでしょう。

今回、ウエルシアで薬剤師として働きたいと感じた方はぜひ一度チャレンジしてみましょう。

ご自分のエリアでの最新の薬剤師求人情報はこちらをご覧ください。