ココカラファイン薬剤師の年収は高い？福利厚生・評判・口コミを徹底解説

「ココカラファインの薬剤師の年収は？」
「ココカラファインは残業少なくても稼げるって本当？」

ココカラファインは全国にドラッグストア・調剤薬局を1300店舗以上展開している、大手ドラッグストアチェーンです。

2021年にドラッグストア大手のマツモトキヨシと経営統合したことも話題になりました。

業界大手のココカラファインに転職したら、年収や働きやすさがアップするのかどうか気になりますよね。

この記事では、ココカラファインの年収や福利厚生、研修制度等について、現役薬剤師の視点から解説します。

ドラッグストア薬剤師が高年収の理由、向いている人・向いていない人（調剤薬局や病院の方がおすすめ）についてこちらの記事で説明していますので併せてごらんください。

ココカラファイン薬剤師の年収は？
- 中途採用の薬剤師の年収・賞与
- 他大手ドラッグチェーンの年収比較
ココカラファイン薬剤師の雇用形態は？
ココカラファイン薬剤師の仕事環境は？
ココカラファイン薬剤師の評判・口コミ
まとめ:ココカラファインは年収よりも働きやすさ

ココカラファイン薬剤師の年収は？

ココカラファインの新卒薬剤師の給与は、基本給225,000円、薬剤師手当85,000円で月収310,000円となっています。

東京23区内、横浜市内、川崎市内に居住している薬剤師には居住地手当が5,000円つき、その他は勤務地域によって5,000円〜130,000円の地域手当がつきます。

勤務地域によっても差がありますが、ココカラファインの新卒薬剤師の年収は400万円〜450万円になるでしょう。

厚生労働省の調査では、20代薬剤師の平均年収は男性496万円、女性464万円となっているため、ココカラファインの新卒薬剤師の年収は平均よりもやや低いと言えます。

中途採用の薬剤師の年収・賞与

ココカラファインの中途採用薬剤師の年収は430万円〜550万円となっています。

勤務エリアや経験により、中途入社時の年収は左右されますが、他の大手ドラッグストアの求人情報と比較するとやや低く設定されている印象です。

他大手ドラッグチェーンの年収比較

薬剤師の年収は、経験年数などによって大きく左右されますが、ココカラファインは他の大手ドラッグストアの求人情報と比較すると、平均より低めといえるでしょう。

大手ドラッグストア	年収相場
マツモトキヨシ	450万円～1100万円
クスリのアオキ	600万円～800万円
Amazon	500万円～800万円
イオン	425万円〜798万円
ウエルシア	600万円～750万円
コストコ	600万円～720万円
コスモス薬品	550万円～700万円
ツルハドラッグ	480万円～700万円
スギ薬局	700万円
クリエイトSD	500万円～650万円
カワチ薬品	470万円～630万円
サンドラッグ	606万円
ココカラファイン	430万円～550万円

「薬剤師の転職.com」調べ

ココカラファイン薬剤師の雇用形態は？

ココカラファイン薬剤師の雇用形態には、正社員（全国職、地域職）・特別契約社員・パート社員の3種類があります。

ココカラファインで正社員として働く場合、全国転勤のある「全国職」か、異動地域を限定する「地域職」を選択することができます。

雇用形態	異動範囲	待遇
正社員（全国職）	全国	月給制賞与（年2回）退職金制度借上社宅あり
正社員（地域職）	自宅から120分圏内	月給制賞与（年2回）退職金制度
特別契約社員	異動なし	年俸制
パート社員	異動なし	時給制

地域職の場合、異動範囲は自宅から120分圏内となっていますが、おおむね60分圏内の店舗に配属されることが多いようです。

介護や育児などの家庭の事情で正社員として働くことが難しい場合は、特別契約社員という雇用形態もあります。

退職金制度の対象外にはなるものの、正社員と同等の年収を維持しつつ、店舗を固定して働くことが可能です。

ココカラファイン薬剤師の仕事環境は？

ここからはココカラファイン薬剤師の仕事環境についてみていきましょう。

ココカラファイン薬剤師の労働環境

ココカラファインはドラッグストア、調剤薬局、介護など幅広く事業を展開していますが、薬剤師の業務内容は調剤業務がメインです。

調剤業務の経験を積んだあと、希望すればOTC業務をすることもできます。

ココカラファインの人員配置

ココカラファインでは、調剤薬局1店舗あたり5.5人の薬剤師を配置しており、1日1人あたり平均18枚の処方箋に対応しています。

薬剤師の1日に対応できる処方箋枚数の上限は40枚なので、かなり余裕のある人員配置といえるでしょう。

ココカラファインの年間休日数

ココカラファインの年間休日数は113日です。

シフト制勤務となっており、1か月あたりの休日数は8〜11日となっています。

慶弔休暇、産前・産後休暇、育児休暇などがあるほか、夏季と冬季に連続休暇を推進する制度を導入するなど、有給取得率の向上にも会社全体として取り組んでいます。

ココカラファインの残業時間

ココカラファインの平均残業時間は月10時間未満となっており、残業の少なさは業界でもトップクラスです。

コンピューターで正確に勤務時間を管理しており、残業代は1分単位で支給されます。

しかし、残業時間は配属先の店舗の忙しさや薬局長の裁量によっても異なるため注意が必要です。

ココカラファイン薬剤師の研修制度

ココカラファインはかかりつけ薬局としての役割を果たすため、人材育成にも力を入れており、充実した研修制度が整っています。

ココカラファインで実施されている薬剤師向けの研修は以下の通りです。

OTC薬剤師研修
調剤薬剤師研修
調剤実務研修
チャレンジ薬局長研修
薬局長ライセンス取得研修
薬局長ライセンス更新研修
総括薬局長ライセンス取得研修
総括薬局長ライセンス更新研修

薬剤師としての業務に必要な医療用医薬品やOTC医薬品の知識はもちろん、接客のトークスキルや店舗のマネジメントスキルなども学ぶことができます。

eラーニングも導入されており、認定薬剤師取得に必要な単位を取得することが可能です。

また、ココカラファインでは、薬剤師1人あたりの処方箋枚数が1日平均18枚と抑えられています。

複数の薬剤師による監査体制を敷いているため、一人薬剤師で運営している店舗はありません。

店舗には常に複数の薬剤師がいて、一定の余裕をもって勤務できる状態であるため、丁寧にOJT研修（店舗で受ける研修）を受けることができます。

ココカラファインは研修制度がかなり充実した会社といえるでしょう。

ココカラファイン薬剤師の福利厚生

ココカラファインの福利厚生は以下の通りです。

可もなく不可もなく標準的な福利厚生と言えるでしょう。

各種保険	健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、薬剤師賠償責任保険(会社負担)など。
従業員買物割引制度	ココカラファイングループの店舗で販売している商品を社員価格で購入できる。
借上げ社宅制度	家賃の20％を自己負担、社宅として会社が80％補助する。
処方せん調剤負担金補助制度	社員とその家族が調剤店舗を利用した場合に、窓口負担金の10％相当額を給与へ支給する。
労働組合	UAゼンセン共済の各種共済、全労災の各種共済、ろうきんの各種金融商品やサービスの利用など。
永年勤続表彰	勤続年数の節目の年（10年・20年・30年）に会社から表彰状と報奨金が支給される。
持ち株制度	自社株式を所有することができる。
福利厚生業者加入	宿泊施設、レジャー、スポーツ、グルメ、ショッピング、健康、介護など多岐にわたるサービスを会員価格で受けられる。
連続休暇制度	夏季と冬季に連続休暇を推進する制度。
健康診断	年に1度健康診断を受けられる。任意でメンタルヘルスのチェックも受けることが可能。