薬剤師のスキルアップ・年収アップに即効資格おすすめ7選!

薬剤師のスキルアップ・年収アップに即効資格おすすめ7選!薬剤師資格だけではきつい? 薬剤師の年収向上戦略
薬剤師の年収向上戦略

「薬剤師のスキルアップや年収アップのために役立つ資格って?」という疑問をお持ちの薬剤師の方も多いのではないでしょうか?

薬剤師数が増加する中、薬剤師も自分に適した職を得るために、プラスαの資格を取得しましょう。

他の薬剤師との差別化ができ、自由度の高いキャリアプランが描けます。

薬剤師のスキルアップ・年収アップに役立つ資格について、ドラッグストア勤務経験もある元病院薬剤師がまとめてみました。

具体的には以下の順番に紹介していきます。

  • なぜ薬剤師はスキルアップすべき?
  • 薬剤師が年収を楽にアップする方法は?
  • スキルアップしたい薬剤師のおすすめ資格は?
  • まとめ

取得してみたい即効資格が思い浮かぶ可能性が高いので、ぜひ最後まで読んでください。

年収アップに使える「薬剤師を活かすおすすめ副業8選」も併せてご覧ください。

なぜ薬剤師はスキルアップすべき?

なぜ薬剤師はスキルアップすべき?

薬剤師は国家資格なので、これだけでも十分に強いアピール材料です。

しかし、仕事をしていれば、当然、新しいことを学ぶ必要が出てくるので、勉強は欠かせません。

「勉強したこと」を資格という形にしておくと専門性を補強することになり、活躍の場を広げることができる可能性があります。

自分にしかできない仕事をしたい、ライフプランによって働き方を変えたいと考えている方は、薬剤師プラスαの資格取得を検討してみるのも良いでしょう。

薬剤師は増加傾向で他の薬剤師と差別化が必要

2000年代初頭から2010年くらいにかけて起きた「薬学部新設ラッシュ」の影響で、薬剤師数は年々増加しています。

【参考】厚生労働省|統計表2 医師・歯科医師・薬剤師の年次推移、施設の種別・性別|薬局・医療施設に従事する薬剤師数 

また、2022年の文部科学省「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会 とりまとめ」によれば、将来の薬剤師の需要予測は「概ね今後10年間は需要と供給は同程度で推移するが、将来的には供給が需要を上回り、薬剤師が過剰になる」としています。

【参考】薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会

増加する薬剤師数で、いずれ就職難の時期がやってくるかもしれません。

薬剤師も自分に適した職を得るために、今のうちから、他の薬剤師との差別化を考えましょう。

薬剤師キャリアプランの自由度が高くなる

薬剤師が薬剤師以外のプラスαの資格を取得していると、キャリアプランを考える際に自由度が高くなります。

例えば、介護支援専門員の資格取得は「介護保険についても勉強した」薬剤師として転職などの際に強いアピールポイントになります

転職せず同じポジションにいても、患者さんからの関係する相談に対しては十分にアドバイスでき、役立つ知識になるでしょう。

薬剤師が年収をアップする方法は?

なぜ薬剤師はスキルアップすべき?

専門性の高い職業の薬剤師の場合、年収アップのためには「まずスキルアップ」というくらいスキルアップは大切です。

薬剤師がスキルアップする方法にはどんなものがあるでしょうか?

ここでは薬剤師のスキルアップ方法を2つ紹介します。

  • 資格取得
  • 転職

以下で、1つずつ詳しく説明します。

資格取得

自分の薬剤師としての将来を考えた時、アップしたいスキルや持ちたい強味があるのであれば、資格取得がおすすめです。

目標があるとモチベーションを維持しやすいです。

資格を取得するといっても、薬剤師の専門性を高めたいのか、薬剤師業務の幅を広げたいのかなどによって目指す資格は異なってきます。

また薬剤師業務は多岐に渡るので、人によってはパソコン関連の資格の必要性を感じ、取得を目指す場合もあるかもしれません。

資格取得は今いる職場で行えるスキルアップ方法です。

薬剤師のスキルアップ方法②転職

転職で仕事の内容や所属先を変えることで、スキルアップが実現できる場合もあります。

異業種への転職、例えば病院から調剤薬局への転職では、患者さんとの距離がさらに近くなるので、患者さんの薬や健康での悩みがさらに詳しく分かるようになります。

身につけられるスキルは、問題を知り解決策を提案することによる実践薬学です。

同業種間の転職、例えば病院から病院の転職では、転職先の特徴で、スキルアップの内容が違ってきます。

同じ病院でも特化している診療科があればその分野のスキルをアップすることができるので、何か強みのある転職先を探しましょう。

スキルアップしたい薬剤師のおすすめ資格は?

スキルアップしたい薬剤師のおすすめ資格は?

資格を取得することで人材価値が上がるので、転職時に有利になったり、職場によっては資格手当が支給されたりして、年収がアップする場合もあります。

薬剤師がプラスαで取得する資格には、その分野の実務経験が必須である場合も多いです。

しかし、実務経験を必須としない資格もあります。

ここで紹介するのは、スキルアップしたい薬剤師におすすめの、特定分野の実務経験を必須としない資格7つです。

  • 研修実績を認定する「研修認定薬剤師」
  • 漢方薬・生薬認定薬剤師
  • 介護支援専門員
  • 公認スポーツファーマシスト
  • NR・サプリメントアドバイザー
  • アロマテラピーアドバイザー
  • 上級睡眠健康指導士

以下で、1つずつ詳しく説明します。

研修実績を認定する「研修認定薬剤師」

幅広い分野の知識を身につけたい方におすすめなのは、「研修認定薬剤師」です。

「研修認定薬剤師」は、研修実績を積むことで「自己研鑽している薬剤師」であると認定される資格です。

また、需要が高い「かかりつけ薬剤師」になる要件になっていることも研修認定薬剤師になるメリットの1つです。

日本薬剤師研修センター「研修認定薬剤師」の知名度が高いですが、独自に「研修認定薬剤師」制度を設けている大学も多いです。

他の認定薬剤師認証研修機関もあるので、学びたい内容など自分に合っているものを探してみましょう。

基本的には研修に出席するだけで、難易度は比較的低めです。

認定要件:研修会などに出席して所定単位を取得

費用:認定審査料など10,000円程度

【参考】日本薬剤師研修センター|研修認定薬剤師制度

漢方薬・生薬認定薬剤師

漢方薬、生薬に興味がある方には漢方薬・生薬認定薬剤師がおすすめです。

認定要件:研修(講義研修会9回と薬用植物園実習1回)受講後、試問合格で取得

費用:受講料(テキスト代・試問料込)税込 60,500 円、別途有料で認定証

【参考】日本薬剤師研修センター|漢方薬・生薬認定薬剤師制度

介護支援専門員

医療と介護は密接に関係しているので、内科メインの勤務先、患者さんに高齢者が多い場合などに「介護支援専門員」はおすすめです。

薬剤師の場合、5年以上かつ900日以上の勤務実績で受験資格が得られます。

介護保険について、ミッチリ勉強する必要があるので、高齢者にアドバイスする際に役立ちます。

認定要件:都道府県で実施する試験に合格後、実務研修を受けることで取得

費用:受講料8,000円~9,000円程度

【参考】公益財団法人東京都福祉保健財団|令和5年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験

公認スポーツファーマシスト

スポーツに興味のある方、学校薬剤師をしている方または目指す方におすすめの資格です。

スポーツドーピング防止を目的に2009年に創設、12,345名(2022年4月1日現在)の認定者がいます。

認定要件:基礎講習会と実務講習を受講、その後知識到達度確認試験合格で取得

費用:公認スポーツファーマシスト認定プログラム受講料7,600円、認定料21,000円(4年間有効)

【参考】公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(JADA)|公認スポーツファーマシスト認定制度概要

NR・サプリメントアドバイザー

薬剤師をしていて食事・栄養の大切さを実感している方、ドラッグストアなどに勤務していてサプリメントのアドバイスする機会の多い薬剤師の方におすすめです。資格で年収アップを狙える「ドラッグストア薬剤師はきつい?会社別年収比較徹底解説!」も併せてご覧ください。

日本臨床栄養協会 正会員になることが必要です。

認定要件:通信教育受講(40単位認定)または学術大会(年1回開催、10単位認定)への参加で40単位取得後、試験合格で取得

費用:受験料15,300円、日本臨床栄養協会 正会員年会費8,000円(別途入会金1,000円)、通信教育受講料(初回)51,000円

【参考】日本臨床栄養学会|NR・サプリメントアドバイザーをとるには

アロマテラピーアドバイザー

現場に出て、薬だけで症状を無くすことに限界を感じている方も多いのではないでしょうか。

アロマテラピーの知識を得ることで、患者さんへのアドバイスの幅が広がります。

認定要件:アロマテラピー検定1級合格後、AEAJの会員になり、アロマテラピーアドバイザー認定講習会を受講、履修証明書の提出と資格登録手続き

費用:アロマテラピー検定1級受験料6,600円(税込)、認定講習会受講料5,236円(税込)、資格登録認定料10,450円(税込)

【参考】公益社団法人 日本アロマ環境協会|アロマテラピーアドバイザー資格取得方法

上級睡眠健康指導士

睡眠の重要性を実感し、睡眠で悩んでいる患者さんに「もっと親身にアドバイスしてあげたい」と感じる方におすすめです。

病院、調剤薬局、ドラッグストアなどどこの職場でも役立ちます。

認定要件:講義・演習・実習からなる15時間相当のプログラムを3日間受講後、認定試験合格で取得

費用:プログラム受講料109,000円(Web申込、税込)

【参考】一般社団法人日本睡眠教育機構|上級講座

まとめ

薬剤師のスキルアップ・年収アップの方法を紹介してきました。

薬剤師は生涯続けやすい職業ですが、収入を上げたい場合に必要なのはスキルアップです。

今の職場でスキルアップが望めない場合、転職も視野に入れます。

そして、もう1つは現職のまま資格を取得後、希望の分野に強い職場や研修の充実した職場に転職するという方法です。

プラスαの資格を得ているので、資格を活かしたり、選択肢が広がったりする可能性があります。

スキルアップして高収入で条件の良い職場へ転職しましょう。

よくある質問

スキルアップしたい薬剤師のおすすめ資格は?

スキルアップしたい薬剤師におすすめの、特定分野の実務経験を必須としない資格7つです。

  • 研修実績を認定する「研修認定薬剤師」
  • 漢方薬・生薬認定薬剤師
  • 介護支援専門員
  • 公認スポーツファーマシスト
  • NR・サプリメントアドバイザー
  • アロマテラピーアドバイザー
  • 上級睡眠健康指導士

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