「薬剤師転職を成功させる自己PRの作り方はどうすれば良いの？」「ネガティブ要因がある場合、自己PR作りはどうすればよいの？」と悩む転職活動中の薬剤師の方も多いのではないでしょうか？
薬剤師転職を成功させる自己PRの作り方について、ドラッグストア、病院の経験がある薬剤師がアドバイスします。
具体的には以下の順番に紹介していきます。
- 薬剤師転職を成功させる自己PRの作り方
- 自己PR作りのための事前準備
- ネガティブ原因がある場合の自己PR例文と考え方のポイント
薬剤師転職を成功させる、自分の自己PR内容が思い浮かぶ可能性が高いので、ぜひ最後まで読んでください。
薬剤師の面接で必須の志望動機の答え方はこちらの記事で説明しています。
薬剤師転職の自己PR作成方法3ステップとは？
薬剤師転職を成功させる自己PRの作り方3ステップは以下です。
- アピールポイント
- アピールポイントの根拠となるエピソード
- アピールポイントを応募先でどう生かせるか
薬剤師が転職を成功させるために、自己PRに入れなければならない重要な要素は「応募先の職場でどのように貢献できるか」です。
薬剤師の業務内容は職場によって大きく異なります。したがって薬剤師は薬剤師本来のスキルや能力の他に、それぞれの職場で求められる能力や資質、技量に違いがあります。
以下で、1ステップずつ詳しく説明します。
自分のアピールポイントを見つける
まず自分のアピールポイントを見つけて、そのアピールポイントを記載します。最初にアピールポイントを簡単に、ハッキリ述べることで、採用担当者は応募者の人物像を理解しやすくなります。
それぞれの職場によって求められる薬剤師像は違うので、応募先によってアピールポイントやその表現を変えることが大切です。
転職回数が多い場合でも、戦略次第でよいアピールポイントに変えられるものです。転職回数が多い薬剤師がどのように戦略を立てられるかこちらの記事でアドバイスしています。
アピールポイントの根拠となるエピソードを添える
アピールポイントの後に根拠となるエピソードを添えましょう。今までの職歴の中での成功体験、感謝されたことなど職場での良かったできごとが中心になるでしょう。
ただアピールポイントを書いただけでは、採用担当者を納得させるだけの説得力はありません。
そのためアピールポイントの根拠を書く必要があります。
失敗体験などのネガティブなできごとなどがあっても、それで学んだことや成長したこともがあればそれもアピールポイントです。
同時に課題への向き合い方など自分の良さ、考え方、強味を伝えることができ、採用担当者は好印象を持つでしょう。
これらのアピールポイントは、具体的な成果の数値があると説得力はさらに増します。
自分のアピールポイントが応募先でどう生かせるか伝える
自己PRはアピールポイントを伝えるだけでは不十分です。自分のアピールポイントが応募先の職場でどのように活かせるかも一緒に伝えます。
「自分を採用することでこのような良いことがある」ということ、どのように応募先で活躍するか、貢献できるかなど、入社後の自分のイメージを採用担当者にもってもらえるように意識します。
応募先の職場で必要なスキルを持っていることを伝えることができれば、即戦力のアピールになるでしょう。
また応募先の職場でもすぐに役立ちそうなスキルや経験がある場合は、自己PRにぜひ記載しておくべきでしょう。
薬剤師の自己PR作りのための事前準備は？
自己PRを作る時には事前準備が必要です。ここでは、自分の能力や人柄を採用担当者にうまく伝えるために必要な準備を紹介します。
- 自己分析
- 転職希望先の情報収集
以下で、1つずつ詳しく説明します。
自己分析をしておこう
転職の自己PRを作成するための自己分析は、まず自分のスキルや経験を棚卸して、強味やアピールポイントを探し整理することから始めましょう。
アピールポイントの根拠となるエピソードは、薬剤師業務である必要はなく、学生時代のサークル活動、趣味など範囲を広げて探してみましょう。
また、自己分析を進めるうちに、自分のスキルや能力が応募先での水準に達していないと気づく場合もあるでしょう。
不足しているスキルや能力をどのように補うのかを考えておくことも大切です。
「目標とする薬剤師像」に合わせて、どう成長していきたいと思っているかなどを一緒に明記すれば、向上心も伝えられます。
転職希望先の情報収集をしよう
転職希望先の情報収集は大切です。募集要項をしっかり読むほか、ホームページの確認は必ず行いましょう。
募集要項にはなかった情報が得られる可能性があります。
自己PRは、転職希望先企業の経営理念や募集要項を読んだ上で、アレンジすることが必要です。
応募先企業が必要とする人材はどのようなものか、自分の中のどの要素がそれにマッチしているのかを把握し、その根拠となるエピソードを探してみましょう。
強みやアピールポイントをアレンジすると、どの職場にも合うようになります。
企業により求める人材は違うので、同じ自己PRを使いまわすのは避けるようにしましょう。
アレンジしていないと思われる自己PRでは、企業研究を怠っていると見られて印象が悪くなる可能性もあります。
【ネガティブ原因別】自己PR例文と考え方のポイント
さまざまなネガティブ原因を持っている場合は、自己PRに迷いますね。ここでは、ネガティブ原因別に自己PR例文と基本的な考え方4つを紹介します。
- 第2新卒や実務経験が少ない
- アピールポイントが他の人と被りそう
- 介護や子育てでブランクがある
- 転職回数が多い
第2新卒や実務経験が少ない場合は？
【文例】
子どものころから、人と接することが好きで成長してからは接客が得意です。
学生時代は老人介護施設でボランティア経験があり、前職の調剤薬局では患者さま一人一人のお顔を見ながらお話を伺いお薬の説明をしてきました。
投書箱へのメッセージで、感謝の言葉をいただいた経験もあります。
前職で培った経験を活かしながら、御社でも患者さまとよい関係を作ることに尽力したいと思っています。
【考え方のポイント】
薬剤師としての経験ばかりでなく、長所や特技、学生時代のスポーツ活動、アルバイト、ボランティア活動などから得たものなどでも自己PRに繋がります。
コミュニケーションスキル、問題解決力、最後までやり抜く力など、薬剤師として必要なスキルに結び付けて自己PRを作成しましょう。
アピールポイントが他の人と被りそうな場合は？
【文例】
好奇心が強い性格で、新しいものを試すことが好きです。
学生時代、文房具が好きで、新しくて便利そうなものを見るたびに購入して使っていました。
企業アンケートがあり、改善点をコメントしたら採用され、少額ですが賞金をいただいた経験があります。
また、流行や、何に人が興味を持つのかを知るのも好きなので、前職でも患者さまにお話を伺うのが楽しみでした。
たくさんの商品を理解し、背景も様々なお客様とのコミュニケーションが取れるドラッグストアの仕事で、この長所を活かしていきたいと考えています。
【考え方のポイント】
アピールポイントが他の人と被っても、自分の中で最大のアピールポイントであれば問題ありません。
他の人と被ってしまうという、アピールポイントを体得したエピソードなどがあれば、自分らしさを感じさせることができます。
介護や子育てでブランクがある場合は？
【文例】
前職を出産を機に退職し、3年間、育児を中心に生活してきました。
子育ては私にとってはとても良い経験で、薬剤師として成長させてくれたと考えています。
自分の子どもを育てるまで、子どもがあんなに薬を飲まないとは考えても見ませんでした。
持っている知識と工夫で、今では、子どもはどの薬もじょうずに飲むようになりました。
他のお母さん方にも具体的にアドバイスできます。
御社に入社いたしましたら、子育てで増した薬剤師力を発揮していけたら、と考えています。
【考え方のポイント】
ブランク期間にがんばっていたことをアピールしましょう。育児や介護はそれ自体が医療と関わっているので、伝え方次第でどちらも良い経験として自己PRに使えます。
大切なのは、応募先の職場で活かせるようにアピールすることです。
全く関係のないものをアピールすると、チグハグな印象を与えてしまうので注意しましょう。
転職回数が多い場合は？
【文例】
私はこれまで、複数の調剤薬局で調剤業務や服薬指導の経験を積み、調剤併設ドラッグストアでは調剤業務の他にOTC業務も経験しました。
調剤薬局では内科、外科という診療科の他に、泌尿器科、精神科という特殊な診療科も経験しています。
どの勤務先でも患者さんと十分にコミュニケーションをとり、薬に対する不安を取り除くことに努めてきました。
いろいろな環境下で多様な患者さん、複数の科目・処方内容に触れた経験と幅広く得た知識は、御社でも患者さんのさまざまなニーズへ適格で柔軟に対応できる源になると考えています。
結婚を機に地元に戻りましたので、地域住民の健康を守る薬局業務に尽力したいと考えています。
【考え方のポイント】
一般の職種に比べ薬剤師は転職回数が多く、経験が強みになることもあり、一概にマイナス評価になるとは言えません。転職回数の多さを経験の豊富さや知識の幅広さとプラスに捉え、自己PRに繋げましょう。
しかし、「すぐ辞めてしまうのではないか」と思われてしまう可能性もあります。
長く働けそうなことを印象付ける理由があればプラスしておくとベストでしょう。
まとめ
薬剤師転職を成功させる自己PRの作り方について紹介してきました。事前準備の自己分析や応募企業の情報収集をしてから、応募企業の求める人材向きにアピールポイントをアレンジしましょう。
アレンジしていないと情報収集が十分でないと思われてしまう可能性があります。
準備さえ十分であれば、国家資格を持つ薬剤師は転職を恐れる必要はありません。
高収入で条件の良い求人をどんどん探しましょう。
よくある質問
薬剤師転職の自己PR作成方法は？
薬剤師転職を成功させる自己PRの作り方3ステップは以下です。
- アピールポイント
- アピールポイントの根拠となるエピソード
- アピールポイントを応募先でどう生かせるか
薬剤師が転職を成功させるために、自己PRに入れなければならない重要な要素は「応募先の職場でどのように貢献できるか」です。薬剤師の業務内容は職場によって大きく異なります。したがって薬剤師は薬剤師本来のスキルや能力の他に、それぞれの職場で求められる能力や資質、技量に違いがあります。各ステップの詳細はこちら。
薬剤師で第2新卒や実務経験が少ない場合の自己PR文例は？
子どものころから、人と接することが好きで成長してからは接客が得意です。
学生時代は老人介護施設でボランティア経験があり、前職の調剤薬局では患者さま一人一人のお顔を見ながらお話を伺いお薬の説明をしてきました。
投書箱へのメッセージで、感謝の言葉をいただいた経験もあります。
前職で培った経験を活かしながら、御社でも患者さまとよい関係を作ることに尽力したいと思っています。
【考え方のポイント】
薬剤師としての経験ばかりでなく、長所や特技、学生時代のスポーツ活動、アルバイト、ボランティア活動などから得たものなどでも自己PRに繋がります。コミュニケーションスキル、問題解決力、最後までやり抜く力など、薬剤師として必要なスキルに結び付けて自己PRを作成しましょう。詳細はこちら。
介護や子育てでブランクがある場合の自己PR文例は？
前職を出産を機に退職し、3年間、育児を中心に生活してきました。
子育ては私にとってはとても良い経験で、薬剤師として成長させてくれたと考えています。
自分の子どもを育てるまで、子どもがあんなに薬を飲まないとは考えても見ませんでした。
持っている知識と工夫で、今では、子どもはどの薬もじょうずに飲むようになりました。
他のお母さん方にも具体的にアドバイスできます。
御社に入社いたしましたら、子育てで増した薬剤師力を発揮していけたら、と考えています。
【考え方のポイント】
ブランク期間にがんばっていたことをアピールしましょう。育児や介護はそれ自体が医療と関わっているので、伝え方次第でどちらも良い経験として自己PRに使えます。大切なのは、応募先の職場で活かせるようにアピールすることです。詳細はこちら。
